安静にすること
人は、毎日の生活の中で頻繁に行動します。
朝起きてから顔を洗いに洗面所に行くまでも行動していますし、通勤をして仕事をすることも行動です。
そして、仕事の中では時に単純作業を長時間しなければならない場合もありますし、体力を使う肉体労働をしなければならない場合もあります。
このように、様々な事をしているとそれだけ飛び込んでくる情報が多くなりますし、自分自身で考えて対応しなければならないことも増えます。
これは、人の行動の中では至って普通で毎日行っているアタリマエのことかもしれません。
しかし、体が本調子ではない場合はその普段の行動が負担を掛ける場合も多くあるのです。
うつ病は、身体的な疾患ではありません。
そのため、発症したと診断されてもいきなり体に悪影響が出るということはないのです。
事実、うつ病を持ちながらも働いている人は多くいますし、自分の内面と折り合いをつけながらいつもと変わらない生活をしている人もいます。
ただ、それはある程度の慣れとくすりの効果が関係していますから、誰にでも当てはまるというわけではありません。
ですから、基本的にはうつ病が発症した時には絶対安静にするべきです。
気分は、周囲の環境によっても左右されます。うつ病の状態は、周囲の刺激に鋭敏になり非常にデリケートな状態です。
そのため、できるだけ心身にかかる刺激を軽減することが大切になりますし、そのためには外出を控えることや仕事を休んで安静にすることが必要になるのです。